2012-11-12 音楽家 素晴らしい音楽家について思う。夜、一人きりで真っ暗な部屋の中。 彼が行きたい場所、そこへ行くために懸命に耳を世界に傾ける。まったく音楽はどこからやってくるのだろう。僕は毎秒毎秒、空気に魂とか呼吸とか皮膚とかを譲り渡して より長生きできるよう交渉し続けている。そして何かを手に入れるのだ。 何かを失って何かを手に入れる。その素晴らしい音楽家は毎日を生きている。 それだけだ。 それだけなのに素晴らしい。どうか明日も訪れますように。 永遠なんて、はなからなかった。