発売
あすなろう最新作『Take it Easy』、昨日17日より発売となりました。
現状ライブ会場のみでの販売となります。
秋にはお店に並ぶ予定であります。
新宿red clothでのレコ発。
今の4人で曲を詰めて録って、ライブでえいやっと演奏した。
昨日一日、red clothはいつもとちょっと違う空気になっていた。
渋谷HOMEのHR編からグッとギアを上げてご機嫌な転換のBGMも作った。
そこに、
あすなろうとイベントを楽しみにしていてくれるお客さんのパワーみたいなのと、
出演してくれたみんなが醸し出してたパワーが混ざって、
まさに空間はぐねぐねしていた。
今のメンバーで始めて4ヶ月ほどか。
6月上旬、20曲ほどのデモから選んでミニアルバムを作ることにした。
時間ない中、バッと煮詰めた。
「こわいことばかり」なんて、レコーディング当日に完成させた。
そして、ベースのザキヤマとドラムの斎藤君。
彼ら抜きではこの作品は作れませんでした。
当初は僕と恭ちゃん2人で全楽器演奏しようとしてたもんな。。
彼らの人柄、音楽バカ、匂いまで伝わってくる演奏。
それがレコーディングで4人タイトになった。
今のあすなろう、理想的なバンド像だと誇らしげにそう思う。
だからこれからのライブがすっごい楽しみなのだ。
よく言われるんやけど歌詞が大きく変わったって。
ここ2年ほどああでもないこうでもない。
僕はそんなんじゃない、いやそうだった。
それは違うけどその点に関してはそうだった。
みたいな毎日を繰り返して今のようなスタイルになった。
歌詞は頭から出るもんじゃない、って痛感した。
それはメロディも音の響きにしてもそう。
それは僕の中の戦いでもあり。
僕と恭ちゃんとの対話でもありました。
それは今作に確実に入り込んでいます。
去年大きな地震がありました。
僕は立ち止まりました。
嘘の上に嘘を塗りたくったコンクリートの上に、
その上に建てられたビルで僕は息をしていました。
僕はへらへらしたり落ち込んだりしていました。
時間をかけてゆっくり考えたら、
それは間違ってると思ったけど、間違ってないこともあったと思った。
平和の中で平和を歌う嘘。
不必要に稼働する冷房がかかっている部屋で鳴らされるレゲエ。
言葉を信じすぎて、平気で愛想笑いをするロックンロールとか呼ばれる音楽。
辛気くさいふりをして辛気くさく作られる音楽は大嫌い。
かと言って地面に足がついてないのに高く飛びたいなんてのもごめんだ。
全部受け止めてそれでも心から笑える。
それが強さだと、今はそう思っている。
それはまた変わるかもしれないけど、今はそう思っている。
だから、テイクイットイージー。
音楽。
それは耳で止まるのか、頭で止まるのか、ハートにまで届くのか。
どこかへ行きたくなるか、誰かに会いたくなるのか。
想像力だけで音楽はこんなにも強くも儚くも誰かの耳に飛んでく。
その瞬発力って、言葉じゃ説明できんのでこれからもっともっとやっていくのだ。
少なくとも音楽を作る上でこれだけは必要だと思っています。
あすなろうの想像力と、意思と。
何より、誰よりも楽しんでやろうとこれからもよっこらせやっていきます。
ひとまず2012年9月。
僕たちは『Take it Easy』を完成させました。
1人でも多くの人に聴いてもらいたいと思っています。
ヨロシクお願いします。
2012.9.18 新村哲也